二つのオイルの違いは、トランスミッションの歴史の違いにあります。自動車に使われるギアは、長い間、マニュアル車しかありませんでした。その後、クラッチを踏んでギアチェンジする必要の無い、オートマチック車が開発されました。一方、自動車の潤滑油はエンジンを潤滑に動かす目的で使われるエンジンオイルが代表的ですが、トランスミッションとトランスファー及びそこから力を伝えられるデファレンシャルの潤滑を目的としたものを、ギヤオイルと言います。その中でトランスミッションに使われるものを、トランスミッションオイルといい、さらにオートマチック車に使われるものを、特にATフルードと呼ぶようになりました。オートマチックは、運転する人間の手間が省ける分、機械がたくさんの機能をこなすように複雑化させ、ミッションの潤滑油の役割もいっそう重要となりました。オートマチック車は、オイルクーラーを装備し、高温化するのを避ける配慮がされていますが、オイルは高速での使用や、頻繁なギアシフトにより、高温になったり、不純物の混入により性能が落ちます。定期的に交換することで、ミッションの潤滑が維持され、スムーズなキアチェンジを可能にし、燃費を向上させます。

 

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